もうすぐ秋ですね。
実りの秋とも言われ、食べ物が美味しくなる季節です。
油断していると、ついつい食べ過ぎてしまう・・そんな恐怖もある季節です(笑)
食べ過ぎてしまい、「これはヤバい。」となったら、ダイエットをしなければ。
ダイエットには、当然、運動が不可欠ですが、実はダイエットにツボを併用すると、非常に効果的なのです。
今回は、肥満解消の方法を、西洋医学と東洋医学2つの視点からお話します。
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太っている基準って
一般的に太っているとされている肥満には、2つの基準があります。
・BMI(ボディ・マス・インデックス)
・体脂肪率
この2つの値について説明していきます。
BMIとは
BMIとは、体重と身長を元にした肥満の数値です。
体重(kg)÷身長(m2)の計算で求められ、22を基準に、18.5未満が痩せていて、25以上で肥満としています。
また女性が、健康的で美しい体型の基準とされているのは18.5~20 とされています。
しかしBMIは、身長と体重という体型を基準といるので、筋肉量を基準にした指標として用いられるのは、体脂肪率となります。
体脂肪率
体脂肪率とは、体にどれくらい脂肪が蓄えられているかを%にした値のことです。
低ければ低いほど脂肪が少なく、男性は15~19%、女性は20~25が基準となっています。
スポーツ選手では、低い値が多いですが、低ければ低いほど体に良いというわけではありません。
特に女性は、ホルモンの関係で脂肪がつきやすい体になっています。
これは女性が、妊娠や出産など大きなエネルギーを使う機会があるため、予備エネルギーとして、脂肪を蓄える必要があるからです。
そのため、体脂肪率が低くなってしまうと、「今、妊娠すると体はエネルギー不足となり、危険だ。」と脳が判断して、生理を止めてしまい、生理不順や無月経を起こします。
体脂肪率15%になると、妊娠しにくくなってしまいます。
そのため、痩せすぎというのも問題なのです。
女性では、体脂肪率16~20%が、健康的な美容体型と言えます。
肥満を解消させるための効果的なダイエットとは
先ほどのお話から、ダイエットとは、健康的な体調を維持した上で、痩せることが重要なのです。
健康的に痩せるためには、食事と運動のバランスが鍵となります。
運動して消費するエネルギーが、食べて取るエネルギーを多くすることで、初めて痩せることができます。
食事で大切なこと
食事では、摂取カロリーと栄養素のバランスが重要なります。
食事の中でカロリーになるものは、炭水化物・タンパク質・脂質の3種類あります。
この3つを、必要量をバランスよく食べることが大事になります。
さらにビタミンとミネラルは、体の代謝を円滑にしてくれるものが多く、不足すると燃費が悪くなり、カロリーの消費が悪くなってしまいます。
そのため、ビタミンやミネラルをバランスよく取った上で、トレーニングでカロリーを消費すると、効率的です。
他にも、摂取時間やダイエットの補助食品など、様々なダイエットの方法があります。
しかし、カロリーや栄養素のバランスを考えることは、ダイエットの基本となります。
運動で大切なこと
脂肪を効率よく燃焼させるのは、有酸素運動です。
運動には、無酸素運動と有酸素運動があります。
無酸素運動とは、短時間に行う負荷の重い運動のことで、筋力トレーニングなどがこれに当たります。
有酸素運動とは、負荷の軽い運動を長時間行うことを言います。
ウォーキングやジョギングなどがこれに当たります。
有酸素運動を行うことで、酸素を効率良く使ってエネルギーの消費をします。
脂肪の燃焼を目的とする場合は、20分以上続けることが重要になります。
東洋医学的ダイエット
東洋医学では、肥満の原因として3つが挙げられます。
- 脾虚痰湿(ひきょたんしつ)
- 胃熱(いねつ)
- 肝気鬱結(かんきうっけつ)
この3つで関係してくる臓器が「脾」「胃」「肝」で、また「湿気」や「熱気」も関係してきます。
肥満・ダイエットに関わる臓器
東洋医学での、「胃」と「脾」と「肝」について簡単に説明します。
胃は、食べた物を消化して、栄養分と不要物に分けてくれます。
脾は、胃でわけた栄養分を受け取り、エネルギーや血などの別のものに作り替える役割があります。
いわゆる、消化や代謝を担っています。
肝は、この脾と胃の機能の補助をする役割があります。
このように3つの臓器が協力して、消化・吸収・代謝に関わるため、これらの不調は、肥満の原因となります。
「湿気」や「熱気」とは
東洋医学では、体に悪影響を及ぼす気候の変化を「邪気(じゃき)」といいます。
邪気には、体の外で起こる「外邪(がいじゃ)」と体の中で起こる「内邪(ないじゃ」があります。
肥満に関係するのは、内邪であり、その中でも「痰湿(たんしつ)」と「内熱(ないねつ)」が肥満の原因になります。
痰湿とは、体の中で起こった余分な水分を指します。
脂っこいものを食べたり、暴飲暴食をすると、痰湿が溜まり、肥満の原因となります。
内熱とは、体の中で起こった熱気を指し、東洋医学では、臓器の機能を強めてしまう作用もあります。
東洋医学のタイプ別のダイエット
先ほど挙げた3つのタイプに分けて、東洋医学のダイエットについてお話していきます。
脾虚痰湿
脂っこい物を食べ過ぎなど食事の不摂生が原因になります。
それにより、脾が弱ってしまい、代謝が低下した結果、痰湿が溜まってしまった状態です。
この時には、脾を元気にする治療を行います。
漢方薬では、六君子湯(りっくんしとう)という漢方薬を使います。
ツボでは、太白(たいはく)・章門(しょうもん)・中脘(ちゅうかん)・豊隆(ほうりゅう)というツボを使います。
太白は、脾臓を元気にしてくれるツボです。
章門と中脘は、一緒に使うことで、消化や代謝の機能を高めて、痰湿を取り除いてくれます。
豊隆も、痰湿を取り除くのに適したツボです。
胃熱
胃熱では、胃の消化作用が強まってしまい、食欲が盛んになります。
食欲が旺盛になり、暴飲暴食をしますが、脾は正常なので、痰湿が溜またり、脾臓が弱ってりして、肥満となります。
漢方薬で痩せると言われている防風通聖散(ボウフウツウショウサン)は、この胃熱を取り、さらに痰湿を取ることでダイエット効果があると言われています。
薬局でナイシトールは、この防風通聖散のことになります。
ツボでは、足三里(あしさんり)・胃兪(いゆ)・豊隆を使います。
足三里は、胃の働きを正常化してくれるツボです。
胃兪は、胃を元気にしてくれるツボになります。
肝気鬱結
肝は直接、消化に関与はしていません。
しかし、消化器の補助をしているため、ストレスなどを感じると消化器の補助が不十分となってしまします。
その結果、、ストレス食いを引き起こしてしまいます。
漢方薬では、消化器にも作用をする逍遥散(しょうようさん)を使います。
ツボでは、合谷(ごうこく)、太衝(たいしょう)、章門、中脘を使います。
合谷と太衝は、ストレスに作用するツボです。
ストレス食いで痰湿が溜まることを防止するため、章門、中脘も使います。
耳つぼダイエット
耳つぼダイエットって聞いたことがありますか。
耳は、胎児を逆さまにした形に似ているとされ、それに対応したところにツボがあり、そこに粒を張り付けて刺激すると、ダイエットになるというものです。
耳つぼでダイエット効果のあるツボを3つ挙げます。
・飢点(きてん)
ここは食欲を抑える効果があり、不必要な間食をおさえる効果があります。
・神門(しんもん)
ここはストレスに作用すると言われ、ストレス食いを抑える効果があります。
・脾
ここは、代謝を良くしたり、むくみを改善する効果があります。
耳つぼは、昔はナデシコの種をシールで耳につけて刺激していました。
今では専用のシールも売られています。
まとめ
肥満の基準には、BMIと体脂肪率の2つあります。
BMIの基準は22で、体脂肪率の基準は男性は15~19%、女性は20~25%です。
ダイエットは、健康的に痩せることが重要で、そのためには、運動と食事がカギとなります。
食事は、カロリーと栄養のバランス、運動では、有酸素運動が大事です。
東洋医学では、肥満の原因は、脾虚痰湿、胃熱、肝気鬱結の3つです。
使うツボはそれぞれ、脾虚痰湿では太白・章門・中脘・豊隆を、胃熱では足三里・胃兪・豊隆を、肝気鬱結では合谷・太衝・章門・中脘を使います。
また耳つぼを使ったダイエットも効果があります。
体重が増えて、体脂肪などを気にしている方は参考にしてください。