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【妊活中の方に必見】妊娠のための基礎体温の意味と鍼灸治療

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最近、テレビの芸能人の方々が、妊活を始めるという話を聞きます。

 

 

体質改善や生活環境を変える、生殖医療を受けるなど妊娠のために、いろんな取り組みをなさっているそうです。

 

 

鍼灸治療も妊活の一環として注目されています。

 

 

鍼灸治療では、女性の生理周期を調えることがポイントになります。

 

 

今回は女性の不妊症と妊活についてお話したいと思います。

 

 

妊婦

 

 

子供を授かるまでの身体の変化

 

 

女性には生理周期というものがあります。

 

 

これは女性が妊娠するために起こる身体の変化の周期のことで、約1カ月(28±3)かけて起こります。

 

 

排卵日

 

 

この周期は4つに分けられます。

 

 

  • ・月経期(げっけいき)
  • ・卵胞期(らんぽうき)
  • ・排卵期(はいらんき)
  • ・黄体期(おうたいき)

 

 

月経周期は、生理が始まった日を月経期の0日目として数えていきます。

 

 

今回は説明の都合上、卵胞期からお話しします。

 

 

生理周期

 

 

 

卵胞期

この時期は、卵巣で卵胞(らんぽう)を育てる時期です。

 

 

卵胞とは、卵子を包んでいる卵の殻の様なもので、中に卵子を含んでいます。

 

 

卵と巣

 

 

これが立派に育つと、質の良い卵子が出来あります。

 

 

また子宮では妊娠した時、赤ちゃんが約10ヵ月いられるようにベッドを作っています。

 

 

このベッドのことを子宮内膜(しきゅうないまく)といい、妊娠すると一部は胎盤になります。

 

 

子宮と卵子

 

 

排卵期

 

 

卵胞が成熟したら、脳から指令で卵胞から子宮へ卵子が出ていきます。

 

 

生理から2週間前後がこの時期になり、生理周期で最も妊娠しやすい時期になります。

 

 

黄体期

卵子を排出した卵胞は黄体(おうたい)というものに変化します。

 

 

卵胞と黄体

 

 

黄体は、精子と結びついた受精卵が、着床(ちゃくしょう)して育ちやすいように環境を整えてくれます。

 

 

例えば、ベッドである子宮内膜を柔らかくしてくれたり、体温を上げて育ちやすいようにしてくれます。

 

 

ベッド

 

 

月経期

 

 

妊娠しないと、子宮内膜は剥がれ落ちて外へ排出されます。

 

 

剥がれ落ちた子宮内膜はおりものとなり、よくいう「生理」の時期になります。

 

 

生理用品

 

 

 

以上が生理周期の流れになります。

 

 

生理周期と体脂肪の関係

 

 

体脂肪計

 

 

女性はあまり好きではない脂肪。

 

 

女性はホルモンの影響で、女性は皮下脂肪が付きやすい体質になっています。

 

 

これは脂肪が、女性の妊娠や出産のためのエネルギーの貯蓄の役割があるからです。

 

 

そのため、体脂肪率が少なくなると、妊娠に適した状態ではないと身体は判断します。

 

 

そして排卵を抑えてしまうため、月経不順や無月経を引き起こします。

 

 

体脂肪

 

 

体脂肪率が少ない女性アスリートは、生理周期が乱れていたり、生理が来なくなったりします。

 

 

これはトレーニングにより、妊娠や出産のためのエネルギーの貯蓄がなくなってしまったためです。

 

 

本来は20~22%が正常値ですが、体脂肪率が15%を切ってしまうと、妊娠できる確率がガクンと下がると言われています。

 

 

無理なダイエットが生理不順や不妊症に影響するのはこのためです。

 

 

不妊症とは

 

 

不妊症とは、「妊娠を希望し、避妊せず夫婦生活を行っているにも関わらず、2年過ぎても妊娠しないこと」と言われています。

 

 

原因は、排卵に問題がある場合や子宮に問題がある場合など様々です。

 

 

病院で検査をし、原因を特定することが治療への第一歩となります。

 

 

病院

 

 

治療の種類

 

 

病院での不妊治療は、代表的なもの例して以下のようなものがあります。

 

 

  • ・タイミング法
  • ・人工授精
  • ・体外受精

 

 

基礎体温を測り排卵日に合わせて性交渉を行う「タイミング法」、濃縮した精液を子宮内に注入する「人工授精」、精子や卵子を取り出して受精させる「体外受精」などを段階的に行っていきます。

 

 

体温計

 

 

東洋医学での生理周期の考え方

 

 

ここからは東洋医学での生理周期と妊娠についてお話していきます。

 

 

東洋医学では、妊娠に関係が深い臓器は肝・脾・腎です。

 

 

肝・脾・腎

 

 

その他に以下のようなものが生理周期や妊娠にかかわっています。

 

 

  • ・子宮:胎児を育てる場所。
  • ・気:様々な活動のエネルギー源。
  • ・血:身体の栄養分
  • ・精:発育の源になる物質。

 

 

東洋医学的生理周期の考え方

まず生理周期の考え方についてです。

 

 

卵胞期

この時期は妊娠の準備として、1週間かけて気や血、精を子宮に貯める時期になります。

 

 

これにより子宮に胎児が宿る準備をし、また血や精により卵子が成熟します。

 

 

排卵期

気血精が十分に貯まったら、気の力によって排卵が促されます。

 

 

なので、気の滞りがあると、排卵が良いタイミングで行われなくなります。

 

 

胎児

 

 

黄体期

 

 

この時期は、気が2つの作用で妊娠のために働きます。

 

 

  • ・卵子を子宮内に留めようとする。
  • ・卵子が育成しやすいように身体を温める。

 

 

月経期

 

 

妊娠が起こらなかったら、子宮内の気血精を排出して、次の妊娠に備えていきます。

 

 

この時期は、子宮が寒邪に侵されやすいので、冷やさないようにすることが重要です。

 

 

東洋医学的な妊娠

 

 

東洋医学では胎児は、父親と母親の精が合わさって子宮に宿ります。

 

 

この成長に両親から受け継いだ精を「先天の精」といいます。

 

 

そして、母親の血から栄養をもらって胎児は成長していきます。

 

 

食事から血を作る「脾」と血を蓄えている「肝」が、血を子宮に供給しています。

 

 

 

不妊症の鍼灸治療

 

 

鍼灸

 

 

 

ここからは、不妊症の鍼灸治療についてお話していきます。

 

 

不妊治療では、2つの治療方針を立てて治療を行っていきます。

 

 

  • ・生理周期を整えること
  • ・不妊症のタイプ別に治療する

 

生理周期の目安として、基礎体温を測定して、低温相と高温相が二層に分かれていることが理想です。

 

 

さらに基礎体温のポイントとしては以下のようなものがあります。

 

 

  • ・低温相と高温相の温度差が0.3°以上。
  • ・高温相が12~14日続く。
  • ・低温相から高温相への移行は2~3日

 

基礎体温が安定していると、身体は妊娠の準備は整っているといえます。

 

 

4つの生理周期に合わせて治療を行っていきます。

 

 

卵胞期の治療は、卵胞の成熟を促して質の良い卵子を作ることと、厚い子宮内膜を作ることです。

 

 

中髎(ちゅうりょう)というツボは、子宮の血流を増やして、子宮内膜を厚くするのに適しています。

 

 

中りょう

 

 

また排卵期では、排卵が起きやすいように、気を流す太衝(たいしょう)というツボを用います。

 

 

下肢のツボ

 

 

黄体期の治療では、胎児が成長しやすいように体温があげる必要があります。

 

 

体温上昇を助けるために、関元(かんげん)や中極(ちゅうきょく)、子宮(しきゅう)といった下腹部のツボをお灸で温めます。

 

 

下腹部ツボ

 

 

月経期では、次の妊娠に向け、子宮の中をきれいにすることが大事になります。

 

 

この時期は、子宮の中に瘀血(おけつ)が残りやすいので三陰交というツボを用いるのが有効です。

 

 

さらに不妊症の患者のタイプ別の治療を行ってきます。

 

 

  1. ①瘀血(おけつ)
  2. ②肝鬱(かんうつ)
  3. ③痰湿(たんしつ)
  4. ④腎虚(じんきょ)
  5. ⑤気血両虚(きけつりょうきょ)
  6. ⑥胞寒(ほうかん)

 

 

①~③は不要物質の滞りによるもので、④・⑤は必要物質の不足、⑥は冷えによるもので不妊が起こります。

 

 

血瘀は血の滞り、肝鬱は気の滞り、痰湿は水の滞りで起きます。

 

 

血の滞りには三陰交(さんいんこう)、気の滞りには太衝、水の滞りには豊隆(ほうりゅう)のツボを使います。

 

 

④や⑤では、妊娠中に必要な気血精が不足しているため、関元や血海(けっかい)という気や血を増やすツボを用います。

 

 

胞寒とは、子宮の中に寒気が入り、寒くなっている状態です。

 

 

子宮は温かくないと、胎児は宿りにくく、妊娠したとしても成長しにくくなります。

 

 

これにはお灸(きゅう)で温めて上げると効果的です。

 

 

お灸

 

 

中極(ちゅうきょく)と子宮というツボを組みあわせて用いることで、相乗効果があります。

 

 

しかし、①~⑥のタイプが複数重なっている人も多く、治療期間が長くなることも珍しくありません。

 

 

まとめ

 

女性の身体は、約1ヵ月の周期で妊娠に向けて変化しています。

 

 

基礎体温が2層に分かれ安定しているという事は、生理周期が規則的で、妊娠の準備が出来ているという目安になります。

 

 

不妊症では、この生理周期を整えて妊娠に適した身体づくりを行い、さらに体質に合わせた治療をするという2つのアプローチが必要です。

 

 

現在の鍼灸治療では、病院と連携して不妊治療に取り込むことが多く、それにより効果を上げているいようです。

 

 

安産祈願

 

 

妊活の方のご参考になれば幸いです。

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